2013年3月4日月曜日

『世界でひとつのプレイブック』の感想。(ネタバレ)

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世界にひとつのプレイブック (集英社文庫)
アカデミー賞に8部門ノミネートされ、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞したことで話題の映画『世界でひとつのプレイブック』を見て来ました。
ネタバレを含めた感想です。
場所は渋谷のTOHOシネマズでした。
夜から仕事があり、渋谷で微妙に空いた時間で見れる映画を探していて偶然チョイスした形で観ました。

感想としては、キャストの演技も映画の雰囲気もすごい素敵で笑えて良い映画だったけど、
結局なんだったのかよくわからない映画でした。

登場人物たちがとにかく思ったことを色々と口にするのが非常に気持ちいいです。
またセリフの一つ一つが熱くて、それらが絶妙に紡がれていくので、観ていてなんだかスカッとします。

そんな素敵な映画なんですが、どうも終わったあとにもやっとしてしまいました。
なにがよくわからなかったかというと、
物語を通してのティファニーの動機です。

これはこの映画の面白みであるし、また欠点でもあると思う。

ティファニーがどうしてパットのためにあそこまで尽くすのか、の理由が映画の中で殆ど描かれていないように感じました。
パットが立ち直ることでティファニーが何かを得るような描写もなかったし、
もしもティファニーがパットにもともと惹かれていたとしても、彼の更生を助けた所で結局はニッキが出てくる可能性は0ではないし。

ティファニー自身が過去を乗り越えるために行ったことなのかなぁ。
でも、そんな辛い過去が最近あった女性に、退院したてのガキみたいな男の更生を手助けさせるってなかなか酷なことだと思うんですよね。

たとえば、ティファニーには更に裏があって、
最後の最後でそれを告白するとか、
もしくは劇中でティファニーがなにやら怪しい行動を見せるカットが入るとか、
そういう演出が少し入るだけでも違ったんじゃないかと。

もちろん、キャラクターの設定上、物語の中で自らの意思を言えない立場に立たされていて、
そんななかでも、この役をジェニファー・ローレンスが好演したことも、それが評価されてアカデミー賞の主演女優賞を受賞したこともわかるんだけれども、
なんだか結局ティファニーという女性が描ききれてなかったような気がします。
観た方にその辺りをどう思ったのか聞いてみたい。
もし観た方がいたら、その辺りをお話したい。


もう一つ面白いところ
主人公のニッキの発作のトリガーがスティービー・ワンダーの「My Cherie Amour」なんですが、
映画の中でこれを聞くとどうしても『あの頃ペニー・レインと』の風呂場のシーンを思い出してしまう。

やっぱりどうしてもペニーレインのこのシーンが名シーンすぎる。
『世界でひとつのプレイブック』の惜しいところの一つにあげられるだろう。
でも、この曲で『あの頃ペニー・レインと』と『世界で一つのプレイブック』の世界がつながるのは、なんかちょっぴり素敵な感じもする。
同じバスルームで流れるし。
あの頃ペニー・レインと (1枚組) [DVD]


「My Cherie Amour」といえば、HipHopの曲で「My Cherie Amour」をサンプリングたすごく好きな曲があるんだけど、未だにタイトルがわからない。
その曲は、昔Mixiのmix tape交換コミュニティで配布されていたE-mixというシリーズのpt.2に収録されていた。
そのMixには有名なLuv sicの魔女の宅急便リミックスも収録されていた。
あの曲は一体なんなのだろう。

そんなことを思って、映画を見てる時はShing02とかnujabesのこと中を思い出してた。

まとめると、結局終始ジェニファー・ローレンスのおっぱいしか観てなかった。
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今日は彼女の誕生日だったが、結局仕事もあり(日曜日なのに)、
何もあげることも出来なかったしお祝いもできず、
僕は一人でこんな面白くもない映画を渋谷で見て、
今、仕事場でこんなレビューを書いて、
自分のアウトプットをなんとか保とうとしているような感じです。

パットは一体、これからどうやって生活していくのだろうね。
生活するのって大変ですね。


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