我らが明学のロゴの事で調べ物をしていたら、こんな記事を見つけた。
明治学院大の新ロゴに潜む意味
via:ゴリラ空間
なんと、佐藤可士和氏がデザインした明治学院大学の新ロゴマークに使われているのはジョナサン・バーンブルックというイギリス在住のデザイナーが作った"Manson"というフォントらしい。
しかも、そのMansonとは、あの殺人鬼チャールズ・マンソンが名前の由来なんだとか。
(ここに書かれていることが、事実かどうかはわかりません)
ゴリラ空間の記事が既に引用記事で、もとの記事が無くなっているのだがコレは本当の話っぽい。
正確には、明学のロゴに使われているフォントは"Mason"「メイソン」という名前のフォントである。
Mansonという殺人鬼の名前は不謹慎だ、ということで名前を変えたらしい。
ここが本当なのかどうかイマイチ定かではない(本当っぽいけど)。
ただ、ココを見れば分かるように、そのMasonという書体が明学のロゴに使われているのは事実である。
はっきり言って、そんな事は全く知らなかった。
ずっと佐藤可士和氏の作ったフォントだと思い込んでいた。
というか、学校職員だって、そう思ってる人がいるんじゃないかな?
チャールズ・マンソンといえば、1969年、名監督ロマン・ポランスキーの妻である女優シャロン・テートを妊娠中に殺害した殺人鬼だ。
まさか、Mansonの名前の付いたマークの元で映画の勉強をしていたとは、、、。
バーンブルック氏の話を読めば、なぜこのフォントがMansonという名前なのかも納得できるし、フォント自体も非常によく出来たフォントであると思う。
ただ、こういうバックグラウンドがあったり、もともとの作者がジョナサン・バーンブルック氏だというガイダンスは、全く生徒に対してされていないように思える(情弱で私には届いていなかったのかもしれない)。
Mansonの名が冠されたフォントで"Do for others"という神の言葉が大量にコピーされるとは、なんたる皮肉。
学校側はこの事を知っているのだろうか?
コレが本当なのかは、はっきり言って今の段階では判らない。
でも、他の記事も出てくるし、Mansonという名前でこのフォントを紹介しているページも存在するので、嘘ではないかもしれない。
ロゴに使用されていたフォントにMansonという名前が付いていただけで、我々学生にはなんの支障もないと私は思う。
それに、こんな組み合わせを考えてしまう佐藤可士和氏のデザインセンスは凄い。
学校側も満足しているし、話題にもなったからデザイナーの仕事はバッチリしている。
Mansonというフォントが使われていた事が問題、というよりも、我々がそのデザインの意味を知らなかった事が問題である。
しかし名前だけでこれだけイメージが変わってしまうなんて、不思議だねぇ。
以下記事の引用
「明治学院大の新ロゴに潜む意味」
http://news.ohmynews.co.jp/news/20070410/535理由はすぐに判明した。
明治学院大の新ロゴに潜む意味「有名デザイナーの作品」とは何なのか
岩月 美知枝(2006-09-10 22:01)
佐藤可士和氏が手がけた明治学院大の新ロゴ。「控えめだが芯が強い」という校風が、黄色とこの書体の組み合わせにつながったという。 (撮影者:岩月 美知枝)
明治学院大学(東京・港区)が2005年1月にリニューアルした新ロゴは、大学のシンボルとして現在、多種多様なグッズにも展開されている。
このデザインは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのデザイナー、佐藤可士和氏が手がけたものだ。
ポートレートが雑誌の表紙を飾り、仕事場をTVがドキュメンタリーの取材をする、そんなスターデザイナー佐藤氏が手がけた話題性もあって、メディアにも多く取り上げられるこの大学のロゴは、どこか見覚えがあった、初めて見るものなのに...。
ロゴに使用されているフォントが、六本木ヒルズのロゴデザインや、デヴィッド・ボウイのCDジャケットのデザインなどで知られる在ロンドンのグラフィッ クデザイナー、ジョナサン・バーンブルック氏が1992年に開発した、Manson(マンソン)という名のフォントなのだ。
このMansonフォントは、じつは米国犯罪史上に残る空前の猟奇連続殺人鬼チャールズ・マンソン(1969年妊娠中の女優シャロン・テートを殺害したことで有名)にちなんで、名付けられたものだ。
「なぜ、このフォントにMansonという連続殺人鬼の名前をつけたの?」
旧知のバーンブルック氏にとメールで質問したところ、9月4日、本人から以下のような返信が返ってきた。
「もともと単語の音の響き方と、見た目の形の関係に興味を持っていた。このフォントでは書体の美しさと、名前に付随する醜悪さの衝突を表現したかった。 Manson(マンソン)は音の響きがエレガントで、Mason(石工)、Mansion(邸宅)、Manse(牧師館)に似ている。にもかかわらず、殺 人鬼の名前をまとっている。多くの哲学者や文学者は『美と醜悪は突き詰めると本質は同じ』だと語ってきたが、その主張にも関連する」
このMansonフォントは今オンラインで購入できる。当初、Manson(マンソン)という名でサイトに掲載していたら、「殺人鬼の名前を付けるなんて不謹慎だ」というクレームが殺到し、やむなくMason(メイソン)に名称を変更したといういわくつきなのだ。
この事実を大学側は知っているのかと思い、明治学院大学の広報課に電話で問い合わせると、あっさり、「ロゴに使用しているのは市販のメイソンというフォントです」と返答があった。しかし、メイソンがマンソンにちなんでいることまでは知らない様子だった。
名前の由来を知っていたら、大学のブランドのイメージを大きく左右するロゴデザインに、このフォントを使用しただろうか。また佐藤可士和氏はフォントの来歴まで知ったうえで、「自分の作品」に全面的に使用しただろうか?
「パラドックスの共存性」がバーンブルック氏の作風とはいえ、「明るさ、優しさ、生命力、強さ、自立、希望のイメージ」を込めた明治学院大学の新しいシンボルに、殺人鬼の名前を冠したフォントが使用されている事実は、なんとも皮肉である。 バーンブルック氏の来日時にこのロゴを見せて確認した。「たしかに、これは自分がデザインしたMansonフォントだが、この件に関して佐藤氏からは何の連絡ももらっていない」と複雑な表情を浮かべた。
雑誌「Pen」(2006年6月15日号)で佐藤氏はこのフォントについて、「ロゴに使ったメイソン書体は、正統派の品格に加え、モダンさも宿している。こうして、伝統の精神に、現代の息吹を吹き込んだイメージを表現した」と語っている。この言葉からは、どうやらフォント作者のバーンブルック氏が込めた意図や名前の由来までは掴んでいない様子だ。 「フォントは社会的なウイルスだ。いつの間にかあちこちに侵入して感染している」 バーンブルック氏はかねてこう公言し、自分のフォントについても、「いつの間にかあちこち」で使用されることを前提としている。けれどもここまで全面的に使用された上で、「他のデザイナーの作品」として発表される事を決して快くは思っていないようだ。
明治学院大の新ロゴは、「有名デザイナーの作品」における、デザイナーの付加価値とは一体何なのか、という疑問を突きつける。
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