『SpaceBattleShip 宇宙戦艦ヤマト』観てきました。
ひとことで言うと、最高のキムタク映画でした。
これは少女漫画みたいな映画です。
以下、多分にネタバレを含んでいますが、予告編を観たとおりのストーリーなので気にしなくても良いと思います。
「ヤマトが面白かったなんて、どうせネタでしょ?」と思う人もいるかも知れません。
半分はネタで面白かったと言っています。
ただ、ネタにも出来ないような(どうしようもない)映画は多々あるので、こんなに豊富な美味しいネタを提供してくれるヤマトは素晴らしいです。
まるで築地です。
『スペースバトルシップ ヤマト』の最大の魅力は、
なんといっても『木村拓哉』です。
「どうせ、またいつものキムタクの演技なんでしょ?」と思うかもしれません。
まったくその通りです。
基本的にいつものキムタクです。
「ちょ、待てよ!」です。多分、劇中でも「ちょ、待てよ!」って言ってた気がする。
その為、序盤は結構イライラします。なれるまで大変です。少しの辛抱なので頑張ってください。
ただ、そのキムタクが、あんなに大変な大役を任されて、必死にがんばって演技している姿を観ていると泣けます。
話が進むに連れてそのフラフラした「木村先輩的キャラ」も徐々に艦長らしくなっていき、最後に山崎努から艦長の座を譲り受けるシーンなど、感動ものです。
とにかく、そのキムタクの「元エースパイロット的キャラ」のハマりっぷりが半端じゃない。
自分を慕う元部下達との後輩いじり絡み。
黒木メイサとの少女漫画的ラブシーソーゲーム絡み。
ギバちゃんとの男の友情絡み。
どれを取っても面白いです。
「お前ら、地球を救うために旅だったのに、なんでそんなに呑気なんだ!」と思ってはいけません。
・少女漫画的楽しみ
それから佐藤嗣麻子先生の脚本がなかなか良く出来ていて、SFチックで面白いです。
女性と未知なる存在の融合→人類の救済、あるいは新人類の誕生
という図式にグッと来ました。
時間的制約があるため、序盤のストーリー展開が急過ぎて何が何だか判らない点もありますが、(黒木メイサが、あまりにもシレッと出てきてビックリした)
ラストの盛り上がりが面白いので全然オッケー。
なんといっても、萩尾望都などにも精通しているからなのか、非常に少女漫画チックな印象を受けました。
ベタでネタでメタな感じといいますか、、、。
そう考えて観ると、すごく楽しいと思います。
キムタクとメイサクロキのキスシーンは胸キュンです。
ただ、そのベタでネタな感じを楽しめないと、全く面白くないタダの苛々するだけの映画で終わると思う、、、。
・問題点
と、ここまでかなり褒めましたが、惜しい部分がかなりあります。
・時間の経過の描写が単調で下手。
なんだか、一日くらいでイスカンダルに着いたような気分になる。例えば、食料が減ってくる描写とか、なんでもいいからそういう時間の経過を表現して欲しい。ワープだけじゃん。
・ キャラクターの関係性が謎
唐突なストーリー展開も面白いと書いたけど、やはり観ている自分たちは蚊帳の外な気分。
・酒飲み過ぎ
船内で酒飲んでるシーン大杉。飲みニケーション以外のコミュニケーションはないんかい。
どんだけお酒を積んでいるんだこの船は。
・まとめると
このように、良い面もあれば、悪い面もあります。
でも、この映画の良い所は、画面から「やってやるぞ!」というヤル気が感じられる点です。
主演のキムタクしかり、他の名役者しかり、「ヤマト」というトンデモナイ物を背負わされて、必死で頑張っているのが見えます。
CGも特撮風に作ってあったり、細部が細かくて素敵です。
私はそこに感動しました。
どうやって彼らが『宇宙戦艦ヤマト』というオワコンを映画としてここまで創り上げたか、をみんなに劇場で目撃して欲しい。
そのプロセス自体が、大和という戦艦を修復しイスカンダルへ向かう古代進達の姿と重なる。
DVDがでたら、みんなでお酒を飲みながら観たい。
絶対楽しい。
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主題歌はアルマゲドン意識してんすかね?
返信削除@eggflowerさん
返信削除どうなんでしょう、、、。
主題歌が流れるエンドロールの時は、もう主題歌とかどうでもよくなってました。