そういえば、高校生の頃、ゴダールの映画をよく観ていたのだが、あの時はアンヌ・ヴィアゼムスキーとアンナ・カリーナの区別が付かなかった。
とにかく素晴らしい本であった。
アンヌが如何にしてブレッソンにより映画という世界に入っていったかという内容なのだが、
これはまさに17歳の少女の赤裸々なひと夏の秘密の打ち明けである。
その姿が、本当に愛おしく、切ない。
私の中でアンヌがまさに映画のごとく"再生"されるようであった。
また、巨匠ブレッソンがいかなる方法で名作を作ったのかも克明に記されている。
映画監督は、まず自ら正直に物事を言わない。
巨匠の秘密をここまで書いてしまったアンヌ・ヴィアゼムスキーは本当に恐ろしく、また尊敬する。
この本が小説なのか、実録なのか、それは判らない。
しかし映画であったって、移されているものは偽物でもないし、また本物でもない。
この本を読むとそのことがよくわかる。
そして童貞諸君に読んでもらいたい。
夏休みがあけて、好きな子が別人のようになっていた理由はココにある。
それが一つのテイクのあいだだけ続き、カメラが止まると、全部消えてしまうのだ。
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ちなみに、私が持っているのはサイン入りです!
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