2011年5月14日土曜日

魔法少年みすた☆ノバデ〜MR.NOBODYを見てきました〜

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ジュノー・テンプルちゃん最高
Bloggerが不調で記事を更新できなかったのですが、やっと復旧したようです。
先週観たジャコ・ヴァン・ドルマル監督の映画『MR.NOBODY』の事を書こうと思います。

結論から言うと、凄く面白いので、終わってしまう前に早く観に行ったほうが良いです。
そしてみんなの感想を聞きたい・

『MR.NOBODY』はTwitterで話題になっていたのを見るまで全く知りませんでした。
多分、この映画が公開されているということを知っている人は殆ど居ないんじゃないかな?
だって広告も何もうたれてないし、映画館で予告を観た記憶もない。
しかし、きっと宣伝をしなくてもクチコミで流行るだろうと踏んでの事なんじゃないかと思う。
いや、流行る流行らないは結果をみないとわからないが、それだけの素質のある映画だと思う。


なるべくネタバレしないように書いてみます。


ストーリーは、
2092年の未来に、医療の発達で人々が不死を手に入れた時代から始まります。
そこで主人公の男が目覚めるのですが、彼はその時132才です。
彼は、不死の技術を受けられなかった最後の世代の人間で、世界中が見守る「最後に死ぬ男」だと告げられます。
彼のところにリポーターが訪ねてきて、そして死ぬ前に過去の事を思い出して人々に語る、という物語で、回想のようなストーリー展開です。

しかし、彼が語る人生は、全ての運命の分岐を横断するような話で、あの時、誰と結婚したとか、あの時死んだとか、あらゆる可能性の話をします。
一体どれが本当の過去なのかわかりません。
しかも、どの時点が現在で過去で未来なのかもわからなくなってきます。
というか、この映画に「時点」と「現在」は存在しません。

と、このように
凄くややこしい映画です。


ハッキリ言って、ストーリーは無いに等しいです。
ただ、そこが凄く面白い。
まるで、映画のMixTapeでも見ているかの様な気分になります。
いろいろな映像、場所、時間、物語を横断していく体験が新鮮です。
今までも『スライディング・ドア』のように運命の分岐を描く映画はありましたが、ここまであらゆるパラレルを描く映画はあまり無いのではないでしょうか。
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そして面白いのは、独特な時間の概念を取り入れているところです。
コレはあまり書くとネタバレになってしまうので書けません。
ただ、観るときは普通の一方通行に進む時間の概念を気にしないで気楽に観たほうが楽しめると思います。

ヒントは『魔法少女まどか☆マギカ』のほむらちゃんとまどかの最終的な時間の関係に少し似ているという所ですね。
時間・歴史、と存在の関係という問題を面白く扱っています。
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なんといっても、ラブストーリーとしてとても面白いという点がオススメです!
デートで観に行ってもいいかもしれない。
ただ、女性ウケするかは・・・自信がない。
私はジュノー・テンプルちゃんとのストーリーが最高でした。
夢のようなシチュエーションでヤリまくります。
それなんてエロゲ?です。


と、ホメるところばかり書きましたが、イマイチな所もあります。

最初にMixTapeのような映画と例えましたが、それはある意味弱点でもあります。
『MixTape』という超名作ドキュメンタリーの中でカニエ・ウェストが「MixTapeはファストフードのような物だ」と言っていたように、少し話の中身というかメッセージが弱いです。
というのも、落ちが、なんとも、形容しがたい。

それに、色々な話が細切れに連鎖するので、感情移入しづらい。
多分あえてだろうと思うが。
ただ、アジア人の女性とのストーリーがどう考えても少ない。
スチールなどを観ていると、カットされたみたい。
時間が二時間半位になっても、あの女性とのストーリーをもっと入れてくれたら、全体のバランスがまとまったのではないかと思う。

これは人それぞれに印象が変わるところなので、みんなに観てもらって感想を聞きたいと思います。
僕としてはもっと心にガツンと残るような終わり方をして欲しかったかな。


ジャコ・ヴァン・ドルマル監督は『八日目』や『トト・ザ・ヒーロー』など過去の映画も面白そうなので、コレを機に見てみようと思います。
昨日早速借りてきました。

ということで、みんな『MR.NOBODY』を観て感想を聞かせてくれ!
特に女の子!

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2 件のコメント:

  1. こんなに哲学的で高尚な映画は見たことない
    構成、演出、カット、演技、音楽すべて完璧すぎました

    しいて言えば確かにストーリーの締め方が物足りなかったかな
    でもあれを全てきっちり纏め上げるのはとても難しいと思う
    あなたならどうします??

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  2. コメントありがとうございます。

    ラストはかなりコミカルに締めた感じで、悪くはなかったと思います。
    でも結局最後に一緒に居た女の子はジュノー・テンプルが演じていた女の子だったというのがちょっと纏まりすぎていていまいちだと思いました。

    自分ならどうするかを考えるのは難しいですが、例えば『未来世紀ブラジル』くらいバシッとキレの良いラストだったらもっとキマったと思います。
    と、話していたらまた観たくなってきた。

    返信削除