2011年2月4日金曜日

『ソーシャル・ネットワーク』は一言で示すなら「イケイケをぶっ潰したい」あるいは、現代の就活生に対して。

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今日、六本木のTOHOシネマズでFacebookを題材にした『ソーシャル・ネットワーク』を観てきました。
この映画については、町山智浩氏の『市民ケーン』の類似性、あるいは他の映画との比較でとても面白い評論がされていますが、私がこの映画について論じたいのはもっと現代的な点です。というのは、私たち、就活生が観て、どう思うのか、という点です。ぜひ、みんなの意見を聞きたいと思います。では、極個人的な感想を書きたいと思います。

端的な感想として、『ソーシャル・ネットワーク』で描かれているFacebookの原動力は「女のコに振り向いて欲しい」ということです。ここに共感できるか、出来ないかで、この映画をどのくらい主観的に楽しめるかが変わると思います。
たとえば、マイケル・ジョーダンがバスケット選手になった理由として有名な逸話で、「バスでとなりの女のコに振り向いて欲しかったから」という話があります(実はかどうかは知りませんが)。この『ソーシャル・ネットワーク』を表すならこの話のたとえに尽きると思います。結局はここにつきます。ただ、マーク・ザッカーバーグの周りにいる人間が、この物語では多分に語られます。そこで僕がもっとも面白いと思った演出はオープニング後のシーンです。
そのシーンでは、プログラミングをするマーク・ザッカーバーグと、イケイケで女のコをはべらかしまくる名門クラブの人達をカットバックで写す演出が行われています。
結局、女のコ、あるいは、世の中を左右している男達は、こういう人達なんです。僕の極個人的な体験談ですが、内定を貰っている先輩を見ると、大抵イケイケな人達ばかりです(というか、周りの人間が子いう人なだけ?)。イケイケというのは、たとえばクラブでイベントをやっていたり、イベントオーガナイザーであったり、まぁそういうイケイケな感じです。そういう人達が悪いと言っているわけではないし、結構私も恩恵を受けている点はあるのですが、このソーシャル・ネットワークでは、そういう人達をギャフンと言わせるという力が見えます。私は、ここにとても共感した、というと怒られそうなので、すごく面白い!と思いました。マーク・ザッカーバーグは結局、この原動力で気づかないうちに親友すらも切り捨ててしまうような、過ちを犯してしまったのではないかと思います。
この映画は非常にテクニカルで、ハッキリ言って凄く分かりにくい内容(登場人物が多いという点で)を、見ている人に凄く分かりやすく提供していると思います。ただ、ここから僕が読み取ったことは、「憎い奴らをビックリさせてやれ」という所です。もちろん、マーク・ザッカーバーグがそこに成功したか、というとなんとも言えませんが、ただ彼は、この物語に出てくる誰よりも有名人になっています。多分歴史に残ります。それは、大学のなかで有名だとか、そんなレベルの有名さではないです。
一体、僕たちは誰になればいいのだろうか?

しかし、『市民ケーン』は是非比較して観て欲しい、、、。

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